顧客体験から学ぶ!若手社長が語るユニークな仕事の進め方とは?【株式会社メグダイ】

ビジネスの最前線で奮闘する中小企業やスタートアップ。
毎日の業務に追われ、長期的な戦略が後回しになってしまうこと、ありませんか?

特に、顧客に「体験の価値」を伝えることが成功のカギになる時代。
そこで、どう一歩抜きん出るかが企業の成長を左右します。

そんな課題に、独自の発想と行動力で挑み、今、業界から注目を集めているのが株式会社メグダイの代表取締役・関川さんです。

関川さんは、試食専門店の運営、斬新なマーケティング支援、そして物理広告プラットフォームの構築という3つの柱で、顧客体験を最大限に引き出すビジネスを展開中。彼のアイデアと実行力には、驚かされるばかりで、今後の展開に期待が高まります。

今回は、そんな関川さんに直撃インタビュー!

彼の経営哲学やビジネスの裏側、そして成功までの道のりを、たっぷりとお聞きしました。
この記事を読めば、きっとあなたも彼のビジネスマインドに触発されるはずです!

〈聞き手=テンマガ編集部〉

創業の背景

よろしくお願いいたします!

よろしくお願いいたします!

まずは御社の会社名と事業内容をご説明いただけたらと思います!

ありがとうございます。株式会社メグダイという会社をやっております。
うちの会社は3つやっています。

3つもされているのですね!?

はい!
1つ目がこの試食専門店というもので、多分皆さん、スーパーとかどこかで試食してから食べたくなったものって結構あると思うんですけど、物を売る上で一回体験するってことは、購入までの流れとして必要だと考える人も世の中に多いんです。

その中で私たちは、食品において試食を提供して、メーカーのものを手に取ってもらいやすくする、スーパーでもオンラインでもどんな媒体でも体験を提供する事業をやっています。

代官山や浅草に店舗があったり、JR東日本さんとうちが一緒にやらせてもらっていて、大宮駅などでもスポットで入ったりもしています。

JRさんとも提携されているのですね!

2つ目はどんな事業ですか?

2つ目の事業がマーケティングです!

マーケティングの中でも種類がいっぱいありまして、広報というものとSEOというものを私たちの方でサポートする事業をしています。
これをやると、普段営業して物やサービスを売っている会社さんが広報をやることで、テレビや新聞、雑誌に出たり、検索したら記事がいっぱい出てくるようになります。
よく広報でメディアを使うと、お金を払ってメディアに出る会社が多いんですが、私たちの場合は、取材が来る仕組みを整えることができるので、お金を払わずにメディアに掲載されるように取材が来る仕組み作りをしています。

まずは広報という形で多くの人に知ってもらい、調べたら出てくるようにするために、Googleの中での検索順位を上げていくということがSEOになります。
SEOには縦軸と横軸があると言われていまして、縦軸は今まで検索順位が5位だったものを1位に上げたり、同じキーワードでの検索でも上に上げることです。
そしてもう1つは、いろんなキーワードでお客さんを流入させるというものです。例えば、試食をやりたい会社が、うちに出展してほしいなってなった時、試食で調べる人は少ないかもしれませんが、試食をやってくれる会社とか、食品メーカーを売る方法とか、オンラインサイトを始めたらやるべきこととか、そういうざっくりとした検索結果でもうちのサイトにたどり着いてくれたら、試食が正解だとお客さんに思っていただき、ご注文いただくことができるんですよね。

これってどんな業種でも同じで、いろんなキーワードでお客さんを流入させつつ、それを高い検索順位で出すことを、私たちはSEOの中でやっています。この2つをやっていくことで、営業しなくてもお客さんからお問い合わせフォームとか、ネットからお問い合わせをいただけるので、営業の人員がそこまで必要なくなり、安定した収益を得られるサービスを提供しています。

幅広いですね!さらにもう一つですか?

はい!3つ目の事業が、物理広告のプラットフォームです。

プラットフォームというのは、メルカリのように販売者と消費者を繋いだり、場所を貸してくれる会社さんと物を体験させたいメーカーさんをマッチングする事業をやっています。

例えば、肩こりがひどい人ってマッサージ店に行きますよね。
マッサージ店で肩こりに効くピップエレキバンみたいなものを配ると、購入に繋がる人が多いわけなんです。

ターゲットにしていない場所、例えば駅中で無差別にサンプルを配ったとしても、そんなに買ってくれる人はいないじゃないですか。

ペルソナと呼ばれるターゲットに売りたいと考えている人たちが集まっている場所で物を配ることで、効果的に製品を広めることができるということで、私たちはそのマッチングをする事業をやっています。
この3つの事業で体験を作りながら、多くの人に知ってもらうことをやっています。

起業のきっかけとは?

ご説明ありがとうございます!関川社長はお若いと思うのですが、元々はサラリーマンをされていたんですか?

そうですね、2年間くらい半導体の商社で営業していました。

そうなんですね。半導体の商社から今のお仕事に。営業という意味では共通してる部分はあると思いますが、全然違う業界ですよね!どういうきっかけだったんですか?

そうですね、昔から遊びを考えて実行していくのが好きだったんですよね。
小学生の頃、新しい遊びを考えるみたいな感じで。

そうなんですね!例えばどんな遊びを考えたりしていましたか?

例えば、公園でちょっとした山があるところで、自転車を勢いよくこいで途中で降りて、誰の自転車が一人で一番奥まで進むか競うような遊びとか。
小学生がやる一般的な遊びから、ちょっとマニアックな遊びまで幅広くやっていました!

幼い頃から、いろんな新しいことを考えるのがお好きだったんですね。
サラリーマンをされていて、起業されるきっかけになったのはどういうことですか?

誰かから声をかけられたわけではなかったんですが、遊びを考える、つまり仮説を立てることに興味を持っていたんです。海外の製品が日本で売れやすいという仮説を考えて、それで海外の製品を日本に持ってくればいいんじゃないかと。

ただ商社をやっていたので、1000個入れるより1万個入れた方が価格が安くなることも物流コストが下がることも分かっていたんです。

自分たちが海外から持ってきたものを僕たちが知名度を広げて、大手が多くの数量を仕入れてしまったら、僕たちはその場から見てみたら高い価格で販売するしかなくなっちゃうじゃないですか。だから私たちは独占販売契約を結んで、日本で売るんだったら私たちを通してねっていう形で契約をすることができたら、物が売れるんじゃないかという仮説を立てたんです。そして実際に実行してみたら、まあ、しんどかったんですよね。

そうなんですね!どういうところがしんどかったんですか?

韓国とかイギリス、中国、アメリカの企業から独占販売契約も取れて、法人で1000万くらいの融資も引けたし、資本金で650万くらい入れたしいけるんじゃないかと思ったんですけど、独占販売契約をしてくれるところはやっぱり小さいメーカーなんですよね。あちらの市場なんで。¥
お金を払ってから物を作るわけなんですよ。当時はコロナだったのでコンテナ不足という形で、船で例えばイギリスから日本に持ってくるのに時間がかかってしまう問題がありました。

だから私たちがお金を払ってから売上として帰ってくるまで5~7ヶ月くらいかかってしまっていたんですよ。。

そんなにかかるんですか!。。

そうなんです。それだけで見て高いものを買える人って少ないと思ったんですよね。
だったら体験できる場所が今、オンラインショップの市場が増えている中で必要だよねと思って、私たちがこの試食に特化した店舗を作ったんです。
でも棚に置いとくだけじゃ売れることではないし、知らせる方法が必要だよねっという部分と、知らせても調べて出てこなかったら売上に繋がらないよねっていうところで、この2つを合体させてという形です。
また、試食専門店もカテゴリを増やしたいし、食品以外でも化粧品や香水など、いろんなカテゴリーのジャンルをやりたいなと思った時い、プラットフォームを作っちゃった方が早く広がし、お客さんが満足してくださるよねっていうところでこのビジネス軸で発展していったという感じです。

乗り越えた困難と成長

では今の3つの事業にすべて繋がっているっていうことですね!
イギリスとか韓国からのメーカーさんと契約されていたってことだったんですけど、食品のメーカーさんだったんですか?

海外では食品じゃなくて、普通に便利グッズみたいなガジェットって言われる類いのものをやっていました。

ガジェットですか。今もそのメーカーさんの商品を扱ってらっしゃるんですか?

もう1期目でその輸入業は私たちはやめてしまいました。

そうなんですね。資金繰りが大変だったとかですか?

需要予測がすごく大事になってしまうんで、5ヶ月後に日本に届いて、もしそれが売れたとしても、お客さんが欲しいと言ってから配送するまでまた5ヶ月かかるわけなんですよ。
それで、じゃあ流行るだろうと思って大量に仕入れて失敗したら在庫になってしまうわけなんですよ。だから自社でベンチャー企業をやるにしてはちょっと体力が使いすぎる。

そういうことですね。。今、専門店などで取引されてる会社様は、全て社長が営業して広げていかれたんですか?

そうですね、最初の頃は私が営業して広げましたね。
今はもう“試食”って調べたら今うちが一番最初に出てくる会社にはなってるので、昨年も20番組ぐらい取り上げられて、問い合わせが来るようになってきたんで、試食専門店の事業に関しては今はそんなに営業はしてないですね。

すごいです!
先ほど、しんどい時期もあったっておっしゃってたんですが、今だから笑えるエピソードがあったら教えていただきたいです。

そうですね、僕がその最初1500万円あって固定費がかかってく中で、1期目の途中で会社の貯金が3万3000円ぐらいまで減っちゃったんですね。
その時、会社の口座を見た時、にめちゃくちゃ興奮してきたんです!(笑)
僕、これが向いてるんだってその時思ったんですよね。

すごい!(笑)エネルギーが湧き上がってきたってことですね!(笑)

そうですね。活力が湧いてきた感じです。

その時は何人ぐらいで事業をされていたのですか?

当時は2人だったんですけど、物件を借りちゃったり、いろいろ契約とかしちゃってたので、やっぱりそれぐらいかかっちゃってたんですよ。。

その3万円になってからどうなったんですか?

本当にギリギリのところまで行って、そこから持ち直したって感じですかね。

1期目はそんなにしんどかったんですけど、2期目からは黒字にして、3期目、4期目と全部黒字で、売上的にも3倍から5倍のペースで増やしていっているんで、少しずつ成長してるなと感じています。

すごいですね。今は何人ぐらいでされているんですか?

今のメンバーは17人ぐらいですね。

社員さんですか?

業務委託が1割ぐらい。あと派遣社員も1割ぐらいいる感じです。

3本の軸を17人でされているのはすごいですね!
皆さんバタバタでお仕事されているんじゃないんですか?

そうですね、バタバタなのでうまく外注とか出したり、業務委託を外の人間に出したりして、うちの人間はどちらかというとディレクションみたいな形でコア業務に集中してもらって、ノンコアの業務はなるべく外に出すようにして進めています。

成長と成功の裏にある日常の挑戦

すごいですね。
若い社長でそれだけ成長されていて、どういう毎日を過ごされているのか気になります!

会社の実務的なところで言うと自分が実務をやるというよりかは、やってる子たちの軌道修正であったり、会社として新しいことを取り入れて下に落としていく形です。

常に頑張っているだけでは売上って1.1倍とか1.3倍ぐらいまでしか増えないと思うんですよ。
でもそれだけじゃなくて、仕組みを抜本的に変えていかないと2倍3倍4倍と飛躍していかないので、そういう仕組みを常に取り入れていくのが僕の役割ですね。

それ以外のところでは、会食とか行って自分自身のアウトプットもしながら、いろんな方と情報交換していい部分を吸収するようにしています。
土日とかは仕事してる時もあるんですけど、新しい経験をしたいという気持ちがあって、マーケティングを覚えてサービスを作る上で維持しないといけないので、例えば寿司とかも一人5万円のところ、4万円のところ、3万円のところ、2万円のところまでちゃんと幅広く行って、そこで出てくるものとその違いを明確に語れるようにしていったりとか。

アウトドアはあんまり好きじゃないんですけど、ダイビングをしに行ったりとか。
実際に経験しないと見えないものがあると思うんですよ。だから、体験をすることに時間やお金を使っています。

休みの日はいろんな体験をしつつも、常に次に繋がる何かを探されているという感じですね。

そうですね!
会う人も、平日は会社がらみの会食が多いんですけど、土日は学校の先生とか、やる気のある人、やる気のない人、医療界隈や授業の界隈とか、違う業界の人たちと会って、いろいろ吸収することが多いですね。

会食が多いとおっしゃってましたが、お酒も結構飲まれるんですか?

めちゃくちゃ飲みますね!

すごいですね。ほぼ毎日くらい行かれてると思うんですけど、よく体が持つなぁと思います。

ありがたいことに、心身が頑丈だったんですよね。
心も体も頑丈だったというところは良かったです。

先ほどの3万円になった時のエピソードで、頑丈だというのはよく分かりました!(笑)

ありがとうございます(笑)

睡眠時間はきちんと確保されていますか?

僕はめちゃくちゃ寝ますね。8時間から10時間ぐらい!

そうなんですね!?

はい、若い頃の創業っていうのは長期戦だと思っているんで。
僕の弱点は、睡眠時間を長くしないとパフォーマンスが下がるんですよね。
なのでここは睡眠時間を長くとって、しっかり休むようにしています。

それぞれタイプがありますからね!

本当にそうですね。

ありがとうございます。
短い時間でしたが、関川さんの人柄がかなり分かってきた感じがします!

ありがとうございます!

思い描く未来のビジョンとは?

今、採用活動をされてると思うんですが、どういう方を求めていらっしゃるのかをお伺いしたいです。

僕たちが求めているのは、もちろん、うちの会社で働いてもらうことが大前提なんですけど、等身大でいられる方で誠実な方が素敵だなって思っています。
自分のことを過小評価してしまう人はもったいないですし、逆に過大評価してしまうと疲れてしまうと思うんですよね。
等身大でありのままの自分を表現できて、そこを1.2に持ち上げようと勉強したり頑張ってくれる人と一緒に働きたいです。

また、自分で仮説を立てて、それを実行し改善できる人
うちの会社は、何かをやって怒られるというより、何かをやらなかった時に評価されない会社なんですよね。
だから気になることや違和感があったらどんどん行動して改善していく。
そういう課題解決ができて、等身大でいられる人が重要だと考えています。

意欲的に自分の意見を共有できる方が、御社には合っているのですね。

そうですね。

また、関川さんがどういう未来を思い描いているのかもお伺いしたいです。

僕たちは、明確なゴールを決めていない会社なんです。ゴールを決めることで等身大から離れると思うんです。なので、無理な戦略を打ってしまったり、目標達成することが目標になってしまうことを避けたい。だからこそ、どうなりたいかというよりは、なれる自分たちになっていく形で動いているので、どういう風な姿になりたいかというゴールはないっていうのが答えです。

初めて聞くご回答です!

やりたいことは、多角的な経営をやっていきたいなと考えています。
例えば、病院を経営したり、飲食店経営したり、マーケティングもやったり、金融周りもやったりして、国のような規模を作っていきたいというのが楽しそうなんで、やってみたいです。

壮大ですね!
細かく決めずに、無理をせずに、自分たちの思う未来に近づいていけたらということですね。すごく素敵です!

ありがとうございます。

読者へのメッセージ

最後に、今求職活動されてる方や、このメディアを読んでいる方に対してメッセージをひと言いただけたらと思います。

「今の職場や環境に不満を持っていますか?」っていう質問をまずは投げかけたいです。
どんな環境にいても、新しい人と働くことにはわだかまりが生まれます。
違和感や不満はあるんですけど、それを相手が勝手に気づいて直してくれるってことは基本的にないので、自分から不満に思ってることや感じていることを素直に言うことで、今よりも不満は減っていくと思いますし、成長もできると思うんです。

会社側ができることは、不満に感じた時に素直に話せる環境の提供だと思っています。だからうちの会社ではすごく話し合いがしやすいような職場環境になっているので、1日目より2日目、1週間後より1ヶ月後の方が働きやすくなっていく環境だと思うので、是非そんな環境で満足感を得て、不満がなくなるような働き方を一緒にしていきたいなと考えています!

素晴らしいですね。御社の雰囲気の良さが伝わってきます!

ありがとうございます。

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

編集後記

今回のインタビューを通して、関川さんの情熱と独自のアイデアに心を動かされました。
特に、社長自らが様々な体験や経験をする姿勢が、メグダイの成功を支えているんだと感じました。

「このアプローチ、自分のビジネスでも試してみたい!」と思った方もいるのではないでしょうか?

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