はじめに
「このままでいいのかな?」「もっと自分らしく働きたい、成長したい」と感じること、ありませんか?毎日忙しく過ごしていると、「いつか考えよう」と自分のことを後回しにしてしまいがちです。しかし、そんな時こそ、自分を見つめ直す大切なチャンスです。
自己啓発の名著『7つの習慣』でスティーブン・R・コヴィー氏が提唱した習慣は、単なる成功法則ではなく、人生のあらゆるシーンで役立つ「生き方の土台」を築いてくれるものです。
「本当に大切なことって何だろう?」「どうすれば自分らしく充実した毎日を送れるのだろう?」といった疑問を解消するためのヒントが、この7つの習慣には詰まっています。
私たちが毎日使える時間は、1日24時間から睡眠時間や食事、家事などを差し引くと、実際に自分のために使える時間は限られています。その限られた時間を、他人の期待に応えるためだけに費やしていては、いつまで経っても本当にやりたいことや、理想の自分に近づくのは難しいかもしれません。だからこそ、その貴重な時間を「自分が本当に望む人生を作るための投資」として活用する必要があるのです。
この記事では、コヴィー氏の「7つの習慣」をベースに、日々の選択や行動を見直し、自分らしい人生を築くためのヒントを解説します。
どれも簡単に身につく習慣ではありませんが、少しずつ意識して実践していくことで、人生の土台がしっかりと整い、自分にとって本当に納得できる道が見えてくるはずです。
1. 意識的に選択する
「意識的に選択する」というのは、ただなんとなく選んで流されるのではなく、自分の意思で選び取ることを意味します。仕事でもプライベートでも、「なんとなくこうなった」「とりあえずこうしておこう」といった選択をしてしまうこと、ありませんか?
この習慣は「自分の人生を自分でコントロールする」という感覚を取り戻すための大事な一歩なんです。
たとえば、今の環境に不満がある場合、何が自分にとって本当に問題なのか、自分の理想に合っていない部分はどこかをしっかり考えてみましょう。そして、どういう働き方や生活が理想なのかをイメージすることで、「ここを変えたい」という部分がはっきりしてきます。これが「意識的な選択」をするための準備段階です。
また、親や友人の意見やアドバイスを聞くことは大切ですが、最終的な決断をするのは自分です。他人の意見に流されず、「自分にとって本当に大切なことは何か?」を問いかけることで、心から納得のいく選択ができるようになります。
意識して選ぶことで、たとえ結果が思い通りにいかなくても、「自分で決めた」という満足感が残り、次の行動にもつながりやすくなります。
意識的に選ぶ習慣を身につけると、自分の人生が少しずつ自分らしくなり、「これが私の選んだ道だ」という実感が湧いてくるはずです。
2. 終わりを思い描くことから始める
「終わりを思い描くことから始める」とは、まず自分が目指したいゴールや理想をはっきりイメージし、それに向かって今やるべきことを考えるということです。
人生の中でどんな選択をする時も、ゴールが明確にあると、その道筋が見えやすくなりますよね。
「5年後にはこうなりたい」「自分にとって最高のライフスタイルはこれ!」という具体的なイメージを持つことから始めてみましょう。
頭の中でイメージするだけではなく、紙に書き出したり、理想の姿を描いたビジョンボードを作ったりするのもおすすめです。
具体的に「どうなりたいか」がクリアになると、今何をするべきかが自然と浮かんできます。
この「未来から逆算する」視点があると、迷った時にも「この選択は自分の理想に近づくものか?」と冷静に判断できるようになります。
仕事やプライベートの決断も、目の前の状況だけでなく「それを選んだ結果、自分がどうなりたいか」という視点から考えることで、ブレない道を選びやすくなるのです。
終わりを思い描くことで日々の行動に意味が生まれ、人生全体の充実感が増していきます。
3. 最優先事項を優先する
「最優先事項を優先する」とは、自分にとって本当に大事なことを見極めて、それに一番のエネルギーや時間を注ぐということです。
毎日やることがたくさんあって、あれもこれもと手をつけたくなる気持ちは分かりますが、何が自分にとって本当に大事なのかをしっかり考え直すのが、この習慣のポイントです。
たとえば、日々のタスクや仕事を前に、「今、一番やりたいことって何だろう?」と自問してみると、意外と優先順位が整理できることがあります。
「忙しい」ことと「充実している」ことは別なので、自分のエネルギーをどこに注ぐのがいいかを見極めることが大切です。ちょっと勇気がいりますが、やらなくてもいいことや、今やらなくても大丈夫なことを手放すと、気持ちもぐっと楽になりますよ。
具体的には、まず自分の中で「絶対に外せない優先事項」を3つくらいに絞ってみましょう。たとえば「家族との時間」「スキルアップのための勉強」「健康管理」など、今の自分にとって最も大事なものは何かを明確にして、それをスケジュールに組み込んでしまうのも手です。
自分にとっての優先順位がはっきりしていると、何をするにも迷いが減り、選択がシンプルになります。「本当にやりたいこと」に集中することで、充実感も上がり、やる気も継続しやすくなりますよ。
4. WNWを常に考える
「WNWを常に考える」とは、Win-Win(お互いに良い結果)、No-Win(どちらも得をしない)、Win-Lose(片方が得をして片方が損をする)の関係を意識しながら、なるべくWin-Winの関係を目指そうという考え方です。つまり、相手と自分がどちらも良い気持ちでいられる関係や選択を心がけることが大事だということです。
友人や同僚と一緒にプロジェクトを進めるとき、「どうしたら自分だけじゃなくて、相手も納得できる結果が出せるか?」と考えると、協力し合える雰囲気が生まれやすくなりますよね。Win-Winを意識することで、チーム全体のモチベーションも上がり、結果的に良い成果が生まれる可能性が高まります。仕事だけでなく、日常生活や家族との関係でもWin-Winの姿勢を心がけると、お互いに気持ち良く過ごせる時間が増えます。
一方で、Win-LoseやNo-Winの関係が続くと、信頼関係が壊れやすくなり、結果として自分にとってもマイナスになることが多いんです。
「自分だけ得したい」と考えると、一時的には成功しても、長期的に見るとお互いの関係にひずみが出てしまいます。Win-Winを意識して、相手の立場にも配慮しながら行動することで、自分も相手も納得できる、気持ちの良い関係が築けるようになります。
Win-Winの視点を持っていると、相手に協力したり、譲り合ったりすることが自然にできて、周りからの信頼も得やすくなるものです。
5. まず理解に徹し、そして理解される
「まず理解に徹し、そして理解される」というのは、「まず相手の話をしっかり聞いて、相手が何を感じているのか理解すること」を優先しようということです。自分の意見を伝えたい気持ちは誰にでもあるけれど、まず相手が何を考えているのかをしっかり理解することが、実はいいコミュニケーションの基本なんです。
職場で意見がぶつかったときや、家族や友人と何か意見が合わない時も、まず相手の言い分をじっくり聞くことで「そういう気持ちだったんだ」と気づけることがありますよね。
相手の立場や気持ちを理解してあげると、不思議と自分の気持ちも素直に伝えやすくなります。相手も「ちゃんと話を聞いてくれている」と感じてくれると、自然と心を開きやすくなるものです。
また、ただ聞くだけではなく「そうなんだ」「なるほど」とうなずいたり、相手が言ったことを言い直して確認したりすると、さらに相手は「自分を理解してくれている」と感じやすくなります。そして、自分の意見を伝える時も「さっきの話を聞いてこう感じたよ」と相手の気持ちに寄り添った言い方をすれば、よりスムーズに自分の気持ちが伝わることが多いです。
人間関係って、ただ自分の意見を押し付けるだけではなかなかうまくいきません。
「まず理解する」という姿勢を心がけると、相手との信頼関係も深まり、自分の話も自然と聞いてもらいやすくなるので、どんな場面でも円滑なやりとりがしやすくなりますよ。
6. シナジーを生み出す
「シナジーを生み出す」というのは、お互いの力を合わせて、一人ではできないような成果や相乗効果を出すことを意味します。
自分だけで頑張るのも大事だけど、周りと協力することで、思ってもみなかったような結果が生まれることってありますよね。
たとえば、友人や同僚と一緒にプロジェクトを進める時、お互いが得意なことを持ち寄ると、一人でやるよりずっといい成果が出せることがあります。ある人がアイデアを出し、他の人がそれを形にしていく、さらに別の人がそれを広める方法を考える、なんて形で役割を分担していくと、まさにシナジーが生まれる瞬間です。こうして、チームで取り組むことで、それぞれの強みが活かされ、全員が自分一人の時以上の力を発揮できます。
また、シナジーを生むためには、まずお互いの得意分野やアイデアにしっかり耳を傾けて、お互いを尊重することが大切です。
違う意見が出た時にも「自分とは違う視点があるんだな」と受け止めてみることで、新しいアイデアや発想が生まれやすくなります。こうした姿勢があると、お互い気持ちよく働けるだけでなく、チーム全体の雰囲気も良くなって、自然とみんなのモチベーションも上がっていきます。
シナジーを意識すると、自分が苦手なことでもチーム全体で補い合えるので、結果的にもっと良い成果に繋がりやすくなります。
7. 刃を研ぐ
「刃を研ぐ」とは、自分を磨き続けることです。
どんなに優れたスキルや知識を持っていても、同じ状態のままではだんだんと鈍ってしまいます。だからこそ、自分を「アップデート」する時間を持つことがとても大切です。
仕事で新しい技術や知識が必要になる時や、自分の興味が広がってもっと深く知りたくなる時がありますよね。その時は、資格取得やセミナー参加、読書などで自分に新しい知識をプラスすることが「刃を研ぐ」ことにつながります。
また、スポーツや趣味に取り組むことも、視野を広げたり新しい気づきを得る良い方法です。
さらに、リフレッシュや休養も「刃を研ぐ」ための大事な時間です。
しっかりと休むことで気持ちがリセットされ、またエネルギッシュに物事に向かう力が湧いてきます。休むことや遊ぶことも、自分を磨き直すために欠かせないのです。
自分を常に磨き続けていると、新しいチャレンジにも柔軟に対応できるようになり、自然と自信がついてきます。
少しずつでも新しい知識や経験を積み重ねていくことで、どんな環境でも自分の力を発揮できるようになっていきますよ。
まとめ
人生や働き方をちょっと見直したいなとか、何かを変えてみたいなと思ったとき、『7つの習慣』はきっと役に立つヒントが詰まっています。
自分の選択を意識してみたり、目指すゴールを描いてみたり、日々の優先順位をしっかりつけたりと、どれもすぐに取り入れられる実践的な内容ばかりです。こうした習慣って、一度やったら終わりじゃなくて、成長に合わせて何度も見直していけるから、少しずつ自分の軸ができて、どこに向かいたいかがクリアになってきます。
もし「今、ちょっと何かを変えたい」と感じているなら、いつでもテンマガ編集部へご相談ください!
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