はじめに
日々の生活や仕事で気づかないうちに心や体が疲れていることってありませんか?この記事では、元自衛隊メンタル教官の下園荘太さんの教えをもとに、心の疲れをためないためのヒントをお届けします。
無理をしすぎず、他人と比較しない方法や、自分を見つめ直して心が軽くなる考え方を一緒に見ていきましょう!
無理をしないってどういうこと?
自衛隊では、銃や車両の機械整備の訓練中に、何度も言われる大切な教えがあるそうです。それは、「適切な道具を使い、決して無理に力を加えるな」ということ。無理な力をかけると道具が壊れてしまい、壊れたらもう新しいものに交換するしかありませんよね。これって実は、人間にも同じことが言えるんです。
人も無理をして限界を超えると、心や体が壊れてしまうことがあります。たとえば、過労が続くと「もう休めない…」と感じつつ無理をしてしまい、最悪の場合は鬱や体調不良に繋がることもあります。それに、たとえ一度は壊れてもまた元に戻るわけではないですよね。
無理をしないというのは、必要以上に頑張りすぎず、体や心に負担をかけすぎないこと。毎日の生活や仕事の中でも、自分にとって無理なく続けられる範囲でやることがとても大切です。
他人と比べるのはやめよう
多くの人は無意識のうちに無理をしてしまっていることに気づかず、「周りがもっと頑張っているから、自分も無理をしなきゃ…」と自分を追い込んでしまうことがあります。たとえば、「先輩や同僚はもっと残業してるし、土曜日も出勤してる。だから自分も休まず働かないと…」なんて思ったこと、ありませんか?
このように、周りと比べて「自分はまだまだ甘い」と感じてしまうことは、自分にとって大きな負担です。他人と比べることで、「自分ももっと無理をしなければ」「残業して会社に尽くさなければ」と思い込んでしまうのは、実は勘違いなんです。
みんなが同じように見えても、どれだけのストレスを感じているか、仕事以外にどんなプレッシャーがかかっているかなど、実は人それぞれ違います。
他人の「頑張り」と自分を比較するのではなく、自分が今できる範囲を大切にすることが大事。他人に合わせて無理をするのではなく、自分自身が心地よく働けるペースを見つけていくほうが、長く続けられるし、自分の心と体にも優しいんです。
努力だけじゃどうにもならないこともある
人が無理をしすぎてしまう原因のひとつに、「頑張っている自分が好き」という気持ちがあるんですよね。子どもの頃は、身長も体力も知識もグングン伸びていくから、努力すればできることが増えていくし、勉強すればテストの点も上がるから、成果が目に見えやすかったんです。
でも、大人になると話は別。成長は少しずつになるし、世の中は不平等。生まれながらの才能や環境で差がつくことも多くなって、「どんなに努力しても、どうしても勝てないことがあるんだ」って気づかされることが増えてきます。だからこそ、大人になったら「今の自分」を愛し、認めてあげることが大切になってくるんです。
「上手くいかないのは自分の頑張りが足りないからだ…」と自分を責めすぎると、心も体も限界に追い込んでしまいます。
世の中には、どんなに頑張っても自分の努力だけではどうにもならないこともある。
無理をしてまで頑張り続けるのではなく、「今の自分もよくやってる」と認めてあげることも、長く頑張るために必要なんですよ。
無理のサインに気づくことが大切
無理をしすぎると、体から心までいろんなところに次々と影響が出てきます。
最初に現れるのが「体の不調」。たとえば、おなかが痛くなったり、夜なかなか寝付けなかったり、急に食欲がなくなったり…。今まで自然に笑っていたことが、なんとなく楽しめなくなることもあるかもしれません。
体に異変が出始めたら、次は「人間関係」にも影響が出てきます。なんでもないことで人にイライラしてしまったり、友だちと話すときもつい愚痴が増えてしまったり。気づけば頭の中が不満やネガティブな考えでいっぱいに…。「なんでこんなにイライラするんだろう?」と、自分でも驚くかもしれません。
そして、人間関係の次は「行動」に変化が現れます。たとえば、無意識にお酒やタバコの量が増えたり、急に甘いものが欲しくなって食べ過ぎたり。気持ちがどこか満たされないようで、そうした行動で一時的に気を紛らわそうとすることが増えてくるんですね。
でも、これだけ不調のサインが出ていても、「まだ大丈夫、もうちょっと頑張ろう」と無理を続けてしまうと、ついには「心」にも大きな負担がかかってしまいます。この順番で現れる不調は、自分が限界に近づいているというメッセージかもしれません。最初の「体」のサインに気づいて、少し休む時間を作ることが、心や人間関係を守るために大切なんですよ。
長期目標を持つと心が楽になる
一般的に、短期目標を持つと力が出やすく、達成感も早く得られますが、短期目標ばかりを繰り返していると、やがて疲れてしまうものです。たとえば、3,000メートルを走るとき、長期目標を持つ人は「3,000メートル先のゴール」を目指して、自分に合ったペースで進みます。しかし、短期目標に集中する人は、この3,000メートルを100メートルずつの小さなゴールに分け、各区間を全力で走ろうとします。これは100メートルの全力ダッシュを30回も繰り返すようなもので、当然、途中で息切れしてしまいます。
長期目標を持つことで、ペース配分を考えながら進めるため、心身の負担が軽くなり、無理なくゴールに近づけます。無理せず、「ここまでは少し余力を残して走ろう」といった余裕を持つことで、やる気を長く保つことができるのです。
動と静のバランスを整えよう
日々の生活や仕事で感じる疲れには、「動」と「静」という2種類のゲージが関わっています。
この2つのゲージをバランス良く満たすことが、心と体のリフレッシュに繋がります。
たとえば、体を動かす仕事をしている人、たとえば工事現場や販売の仕事など、日常的に「動」のゲージはしっかり満たされています。そのため、休日には、読書やサウナなどのリラックスできる「静」のアクティビティが最適です。体も心も休まり、リセットされる効果があります。一方、デスクワークやプログラミングといったPC作業が中心の人は、仕事中に「静」のゲージが満たされています。こうした人には、休日にスポーツやウォーキングなど「動」のアクティビティが効果的。体を動かすことで、リフレッシュ感が得られ、頭もスッキリします。自分の生活に合わせて「動」と「静」のバランスを取ることで、無理なく、楽しく心と体をリフレッシュできます!
時間をうまく使って疲れをコントロール
自分がどれだけ疲れているかは自覚しにくいものです。そのため、時間を使って疲れをコントロールすることが大切です。たとえば、仕事や勉強の時間はあらかじめ決めておき、ダラダラと続けずに、「今日はここまで」と区切るのがポイント。もし疲れを感じ始めたら、スパッと切り上げて次の日に持ち越すほうが、結果的には効率的です。
また、一度時間を区切ったら、その後は仕事の電話やメールも一旦お休み。「あとは明日!」と気持ちを切り替えることで、疲れをリセットでき、集中力も回復しやすくなります。このメリハリのある時間の使い方こそ、無理なく続けるための秘訣なんです。
無理しなくても生きていけるんだ!
「会社なんて休めないし、辞められない!」って思っている人も多いかもしれませんが、実際には「辞められない」わけではなく、自分で「辞めない」と決めているだけなんです。正直、会社って、もし自分がうつ病になって働けなくなったとしても、何かしてくれるわけじゃありません。壊れたおもちゃみたいに扱われるだけで、あなたがいなくても会社は回ってしまうんです。
だからこそ、無理しすぎずに自分の健康を大切にすることが重要です。
実は、健康な体でいられることこそが人生で一番の「勝ち組」と言えるんです。健康さえあれば、また仕事を探せるし、いろんなことに挑戦できます。無理せず、自分を大切にする生き方を見つけていきましょう!
まとめ
無理しすぎず、自分に合ったペースで生きることって、実はものすごく大切なんです。無理を重ねると、体にも心にも不調が出てきて、最終的には大事なものを失ってしまうかもしれません。「他人と比べない」「無理をしすぎない」「休むことも大事にする」など、日々の働き方や生活のバランスを見直すことで、心の疲れをぐっと軽くすることができます。
たとえ仕事や周りからのプレッシャーがあっても、今の自分を受け入れて、自分にとって無理のないペースで進むことが長続きするポイントです。長期目標を持って働き、疲労を時間でコントロールし、必要に応じて休む勇気を持ちましょう。
今を大切にして、自分の健康や気持ちを第一に考えることで、充実した毎日が手に入ります。
もし「やっぱり自分には合わないかも」と感じたら、転職や新しい環境を考えることも一つの選択肢です。無理せず、自分らしい道を歩むために少しずつ行動を始めてみましょう!
私たちの転職相談では、あなたの理想の働き方や大切にしたい価値観を一緒に見つめ直し、無理なく続けられるキャリアのサポートをしています。仕事での悩みやキャリアの不安、今後の目標についても安心してご相談ください。
「まずは一歩踏み出したい」「自分に合った働き方を探したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください!