今回の記事では、私が経験した転職について、やりたい仕事を決める際に考えていること、そして母としてのキャリアについてお話しします。
エステティシャンとして5年間働いていた私が、異業種である人材業界へと転職する決意をした理由や、その過程で感じたこと、そして母としてのキャリアとのバランスについて深掘りしていきます。
1. エステティシャンとしてのキャリアとその魅力
エステティシャンとしての仕事は、「美」と「癒し」を提供するものです。
エステティシャンの役割は、ただ外見を磨くだけでなく、心のケアも行うこと。
お客様がリラックスできる空間を提供し、ストレスから解放される瞬間を共にすることは、大きな喜びでもありました。
私は店長としてスタッフのマネジメントも担当し、彼女たちが成長していく姿を間近で見られることは非常にやりがいを感じました。また、お客様が施術後に鏡を見て自信を取り戻していく様子を見届けることは、エステティシャンとしての一番の醍醐味でした。
さらに、店舗全体の売上を達成することでスタッフにインセンティブが支給され、彼女たちの生活の保証ができることも喜びの一つでした。
しかし、エステティシャンの仕事には身体的な負担や長時間労働といった課題もついて回ります。
私は長時間の施術が続くと、手首や腰に痛みを感じることが多くなり、将来的にこの仕事を続けられるか不安を感じるようになりました。
さらに、自分の成長やキャリアアップの可能性を考えたとき、このままでいいのだろうかという疑問も湧いてきました。
エステティシャンとしてのキャリアは素晴らしいものでしたが、将来的に自分がどのような人間でありたいか、どのような仕事をしていたいかを真剣に考えるようになったのはこの頃です。そして、「人と深く関わりたい」「もっと多くの人の人生に影響を与えたい」という思いが強くなっていきました。
2. 人材業界への転職を決断した理由
エステティシャンから人材業界への転職は、私にとって非常に大きな決断でした。
専門職にしか携わってこなかった私にとって、世の中にはどんな職業があるのか、そして自分に向いている職業は何なのか全くわからない状態からのスタートでした。
しかし、「自分がなりたい自分」を想像し、転職活動を進める中で、「人の選択に前向きな力を与えたい」「もっと人の人生に関わる仕事がしたい」という考えが強まり、人材業界に惹かれていきました。
エステティシャン時代に培ったコミュニケーション能力やカウンセリング力、お客様のニーズに応える力は、どの業界においても役立つスキルだと感じました。
特に人材業界では、求職者と企業をつなぐ役割を果たすことが求められます。この役割には、人と人を結びつける力が必要であり、エステティシャンとしての経験が大いに活かせると感じました。
さらに、エステティックサロンでの経験を通じて、スタッフの採用や教育に関わる機会があり、その中でさらに人材業界への興味が高まっていきました。スタッフが成長し、やりがいを持って働く姿を見ることは、私にとって大きな喜びでした。そして、その喜びをもっと多くの人に感じてもらいたいという思いが、人材業界への転職を決意するきっかけとなりました。
3. 人材業界でのキャリアアップと新たな挑戦
人材業界に足を踏み入れてからの毎日は、新しい学びと挑戦の連続でした。エステティシャン時代とは全く異なる環境で、自分自身がどのように成長していけるか不安もありましたが、その反面、非常に大きな期待も抱いていました。
求職者と企業を結びつける役割は、「人と人をつなぐ」仕事であり、エステティシャン時代に培った「人を大切にする姿勢」が自然と活かされました。求職者が新しい仕事に就き、そこで成功する姿を見るとき、エステティシャン時代にお客様が美しく変わっていく姿を見たときの喜びと同じ感情が湧いてきました。
また、人材業界では、自分の努力次第でどこまでも成長できるという魅力があります。結果が数字として現れるため、自分の頑張りが目に見える形で評価されることも、やりがいにつながっています。
例えば、月間の目標を達成し、チーム全体で喜びを分かち合う瞬間は、エステティシャン時代に店舗全体で売上目標を達成したときの喜びと重なります。
さらに、人材業界では新しい挑戦が次々と訪れます。クライアントの要望に応じた人材のマッチングや、求職者にとって最適なキャリアパスを提案するためには、常に市場の動向を把握し、新しい知識を習得する必要があります。このような環境で働くことで、自分自身も常に成長し続けることができるのです。
4. 母としての役割とキャリアのバランス
人材業界に挑戦し始めた一方で、母としての役割を果たすという新たなチャレンジが待ち受けていました。
育児と仕事を両立させるためには、時間管理や優先順位の見直しが欠かせません。仕事に全力を注ぎたい気持ちと、子どもとの時間を大切にしたいという気持ちのバランスを取ることは、決して簡単なことではありませんでした。
私自身、育児も家事も仕事も完璧にこなしたいという思いがありましたが、現実はそう簡単ではありませんでした。
子どもが病気になったときや、予期しない事態に直面することも多々ありました。そのたびに、自分のキャリアを犠牲にしてしまうのではないかという不安に駆られることもありました。
しかし、私は育児とキャリアを両立させるために、自分自身の価値観を見直し、何が本当に大切かを考えるようになりました。例えば、仕事で成功することも大切ですが、子どもたちにとって誇れる母であることも同じくらい重要です。そのためには、自分の時間を効率的に使い、育児と仕事のバランスを取るための工夫が必要です。
また、職場においても、働く母親としての理解を求めることが大切だと感じました。すべての人が私の状況を理解してくれるわけではありませんが、自分自身ができる限りの努力をすることで、少しずつ周囲の理解を得ることができるようになりました。時には、自分の限界を受け入れ、他人の助けを借りることも必要です。
5. これからの展望:母として、プロフェッショナルとしての未来
母としてのキャリアを考えるとき、子どもとの時間を大切にしつつ、自分自身の成長も忘れないようにしたいと考えています。将来的には、キャリアコンサルタントとしてさらに多くの人々をサポートし、彼らの人生にポジティブな影響を与え続けたいです。
そして、子どもたちにとって誇れる母であるために、常に新しい知識やスキルを学び続けることを心がけています。
キャリアアップやスキルの向上は、働く母親にとって決して諦めてはいけない目標だと思います。
私たちが成長し続けることで、子どもたちにも「学び続けることの大切さ」や「努力を惜しまない姿勢」を自然と伝えることができるからです。子どもが将来、自分の進路を考えるときに、「母も頑張っているんだから、私も頑張ろう」と思ってくれることを願っています。
さらに、私自身がエステティシャンから人材業界へと転身し、異なる分野でキャリアを築いてきた経験を通じて感じたのは、どんな仕事でも人と人とのつながりが非常に重要であるということです。エステティシャン時代にはお客様の心に寄り添い、美しさと癒しを提供しましたが、今度は人材業界で、求職者が新たなキャリアを切り拓く手助けをしています。
これからも「人と関わる」ことを軸に、仕事と家庭の両立を図りながら、自己成長を続けていきたいと思います。
今後の展望としては、人材業界での経験をさらに深め、将来的には自分の会社を立ち上げることも視野に入れています。
自分の経験や知識を活かし、働く女性や母親がキャリアを築くためのサポートを提供できる場を作りたいという夢があります。そのためには、今以上に多くの知識とスキルを身につけ、信頼されるプロフェッショナルとして成長し続ける必要があります。
もちろん、母としての役割も大切にし続けたいと思います。子どもたちが健やかに成長し、自分の夢を追いかける姿を見守ることが、私にとって何よりも幸せです。
そのために、母として、働く女性としてのバランスを常に意識し、自分自身を大切にしながら日々の生活を楽しむことを心がけています。
最後に、私がエステティシャンから人材業界へと転職した理由や、その過程で感じたこと、そして母としてのキャリアとのバランスについて、少しでも皆さんに共感していただければ嬉しいです。
また、転職やキャリアチェンジを考えている方にとって、少しでも前向きなきっかけやヒントになれば幸いです。どのような道を選ぶにしても、自分が本当にやりたいこと、そして自分らしく生きることを大切にしていきましょう。
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〈テンマガ編集部:さな〉