様々な生産者が市場に新しい商品を投入し、何でも手に入る昨今。
とはいえ、商品が多くあり、どこでどうやって何で判断して商品を買ったらいいのか・・・?と思っている方も多いのでは?
また生産者やメーカーもどうやったら自信のある商品を見つけてもらい、選んでもらえるのか?もしくはこの商品が市場で求められているかを知りたい。という企業もあるのではないでしょうか。
メグダイは生産者向けには、実物を見せることで販売が加速する製品、卸の仲介が困難な企業の製品、日本での販売にハードルを抱えている企業の製品を宣伝、販売、テストマーケティングする場として試食専門店を設立。
消費者向けには、営業などは全くされず無料で試食して商品を購入することができる場として試食専門店をやっている企業です。
日本で初めて試食専門店をオープンさせた理由やビジネスモデル、その他の事業に関しても代表・関川惠大さんに聞いてみました。
日本初!試食専門店で最高級食品を完全無料で試食できるワケ
「試食専門店メグダイ」は、生産者が試食をしてもらうという広告手段の場として設立した「完全無料で、味に自信のある生産者の最高級品の商品を試食できる」店舗です。
最高級品が無料で食べられる•••!?とはいえ、観光地でよくある「食べたら、もう買わないといけない」みたいな雰囲気の営業をされますよね、私は騙されませんよ。
確かにこういう話したら、結構警戒されます(笑)僕自身もあの感じ困ってしまう時があるのでわかります(笑)
でも「試食専門店メグダイ」は、全く営業をしません。
それでも試食をしてもらえたら3割は購入してもらえるというデータもありますし、ビジネスモデル的にも営業する必要が全くないんです。
何で売ろうとしなくていいんですか?どうやって成り立っているんですか?よくわかりません。
ビジネスモデルとしては、広告手段の場所として生産者から「商品を店舗におく」出展料という形で費用をもらっていて、反対に商品が売れたとしてもそれは全て生産者の売上になる、という仕組みでやっています。
商品を置く分の家賃をもらっている、というイメージがわかりやすいですかね。
つまり、家賃をもらっているから売っても売らなくてもいいってことですか?!?!?!
いえ、そういう訳では全くありません。出展してくださる生産者の方は「試食したら買ってもらえる」という味に自信があるかたが出展くださいます。
その為、僕たちがやるべきことは「売る」ではなく、生産者が自信をもって置いてくださっている「商品の魅力を最大限に伝えること」なんです。
良い商品だから、余計なことをするもんじゃないってことですかね。
言い得て妙、みたいなところですね。
実際にやることは、
1つ目は、店舗スタッフ自身が商品を好きになることです。
好きなものを話しているのを聞くと、聞き手にも魅力は伝わりやすいですよね。
2つ目は、おいしさを最大限に伝える工夫です。
当たり前ですが、焼きたて、出来立て、生産者おすすめの食べ方など商品を一番美味しい状態で食べてもらう工夫をしています。
例えば、ジャムだけで試食するより、クラッカーなどにつけて食べた方が美味しいし、イメージも沸きますよね。
こういった形で商品の魅力を最大限に引き出す工夫をすることで、消費者に魅力が伝わる、そうすると商品を買ってくれる、生産者の売上が上がる、喜んでいただければまたそのまま商品を出展していただける。
こういった努力を惜しみなくすることで、生産者も、消費者も、そして僕たちも全員にとって良い状態を作ることができます。
まさに「三方良し」なんですね。
そうですね。元々、魅力がある商品がもっとあるはずなのに、ちゃんと届けられていないんじゃないかということから、この試食専門店を着想したのが始まりなのですが、何でも出展してもらえたらいいという考えはなく、それこそ三方良しになる様に商品選定をかなり厳しくやっています。
そしてそういった商品の魅力を伝えるのに、消費者にとってノイズがかからない様に、完全無料にして、そして押し売りしない設計になっています。
この辺りに、マーケティング味をすごく感じます。
そうですね、僕たちはマーケティングを支援する企業なのでその辺りのマーケティングの設計は相当緻密にやっていますよ。
もう一つやっている事業がありますが、そちらは試食専門店メグダイから派生した、マーケティング支援に更に寄っているサービスもあります。
ぜひ、紹介してください!
物理広告でマーケティングをサポートするサービス「タメシル」
それが「タメシル」です。簡単に言うと、空きスペースを広告の場所として提供する「提供者」と希望のスペースに広告を出稿したい「広告主」をマッチングするサービスです。
空きスペースに広告を出すって、飲食店に行った時に壁とかに「世界旅行安くいけます」みたいなポスターを貼ってもらうみたいな感じですか?
若干違いますが、イメージは遠くないです。
遠くない•••••••••
壁だけではなくて、会計時に商品のサンプルを渡してもらったり、空きスペースに商品を置いて触ってもらったり、スタッフさんの制服にロゴを掲載してもらったり、美容室で実際に消費者に試してもらったりなど、より広告主側としてはターゲットに広告できる様に様々なアプローチを物理的にしてもらうことができるんです。
直接体験してもらえるのは、試食専門店のサービスに近いですね!
そうなんです。
例えば、世の中にないスイーツを作ったとしたら、「これって市場で認められるのだろうか?」や「このスイーツを検索で見つけてもらうのは無理だな」とか悩むと思いませんか?
確かに味に自信があっても、色んなことに悩んでしまいそうですね。
そこで実際に食べてもらった感想をアンケートとしてテストマーケティングしたり、知ってもらうために試供品として飲食店やその他の関連しそうな店舗などで会計時に提供してもらったりして、宣伝、販売、テストマーケティングなどの用途で、広告を出すことが可能なサービスにしています。
しかも、実店舗でも「どういう層のお客様が、どういうニーズを持っているか」など割と明確なので、広告側はターゲットにピンポイントで物理的にアプローチできる、ということでサービスを重宝していただいています。
その広告を出したい企業とマッチングをはかるサービスということは、反対に広告の場を提供したい企業のニーズがある前提ですよね?
その通りです。空きスペースを活用してもらうことや先ほど挙げたスタッフさんの制服にロゴを入れる、レジでサンプルを渡すなど、もし実店舗をやっていて、「通常の運営をしながら、収益を得られたら」と思ったらいかがですか?
極端に手間がかかるとかじゃなければ、収益でるのは嬉しい気持ちになりますね。
新型の感染症が収束気味になって以降、店舗の売上は戻りつつあると言いますが、実態は感染症の流行前と同じではなくて50%減などもザラにあります。
更にはSNSなど集客方法も多角化しており、新しいことを行うことにコストがかかってしまうことに悩まれる企業も多くあります。
そこでスペースなどを活用するこのサービスがニーズに応えることができると?
その通りです。僕たちのミッションは「経験と体験の創出」です。
広告主側にも、提供側にも、タメシルを通して顧客に対して経験や体験を創出することができると信じています。
RaaS提供のスタートアップ「メグダイ」
メグダイは新しい形でマーケティングを支援する企業だということがわかりました!
僕たちはモノやサービスを提供している全ての会社が良いモノ、コトを作りそれを広めていき、消費者の方々には「あ、これいいかも」を提供していきます。
ホームページにも記載しているのですが、「良いものというだけで売れ続けることはない」という通説に関して、本当にその通りだなと思っていまして、良いものって良いことってなんだっけ?みたいなところと徹底的に向き合い、それが実際に売れやすい仕組みを作る、これがメグダイの役割だと思っています。
つまりクライアントの良い商品や良いサービスを、クラアント同等かもしくはそれ以上にエンドユーザーの手に取ってもらえる状態を作っていくマーケティングに特化した企業がメグダイです。
まだまだこれからというところではありますが有難いことに急成長させていただいていますので、世の中に求められるサービスを提供していきたいと思っています。
正直、貴社のことを知っていた訳ではありませんが、聞けば聞くほど素敵な企業ですね。
急成長中ということは、人に困っているのではないですか?
その通りです(笑)誘導してしまった様で、すみません(笑)
人手が全然足りていないのが本音です。
これから組織を大きくしていくフェーズなので、マーケティングを極めたい、経営を学びたい、組織の課題解決をやってみたい、などを思ってくれる方とぜひお話してみたいです。
創業5年で急成長中ということは、めっちゃ働く!みたいなイメージがありますがどうですか?
痛いところを突きますね(笑)
本音で話すと、創業当初はその通りで確実にブラックだったと思います。
今でも忙しいタイミングなどは正直ありますが、働き詰めみたいなことはむしろやめてほしいなと思っています。
少し余裕を持って、客観的な視点でビジネスを視る。
僕たちの様なマーケティングをやる組織には必要な観点です。
特に育児については、特に思いがあって育児100%で育児に時間の投資を行い、家族関係をよりよくしてほしいという想いがあります。
どういう想いなのか気になる方は、会った時に聞いてください(笑)
創業5年目のベンチャーの社長が、育児に注力してほしいってすごく珍しい。。
何のために働くのか、自分の人生にとって何が大事なのか見失っては元も子もありませんもんね。
メグダイさんをすごく周りに勧めたくなってきました!
ありがとうございます。
まずはカジュアルにお話して、僕たちのことをより知ってもらいつつ、僕たちも求職者の方のことを理解して、「お互いにとって良さそうであれば次のステップで」というぐらいのカジュアルさで構いませんので、ぜひ沢山の方とお話できるとうれしいですね。
いや、本日は貴重な時間をありがとうございました!
世の中にない新しい手法で生産者と消費者を繋ぐマーケティングというのは、聞いていてワクワクしました。
マーケティングを学びたい、成長中の企業で頑張ってみたい、育児に注力する考えに共感した・・・という方は、ぜひ一度お話を聞いてみてはいかがでしょうか?