現代社会で私たちの生活に欠かせないものとなったのが、スマートフォンとIT技術。
しかし、急速なデジタル化に伴い、リアルなコミュニケーションの低下や、スマホ依存といった新たな課題も浮かび上がっています。
そんな時代にあっても、IT業界で挑戦を続けるのが、株式会社ITクロスの大塚社長。
業界をリードする彼が、IT革命がもたらす影響や、デジタル時代における「おもろい人生」の歩み方について語ってくれました。
〈聞き手=北原(テンマガ編集部)〉
IT社長の”おもろい”日常とは?
では早速ですが、おもろい社長特集ということで、ITクロスの大塚社長にご登壇いただき、インタビューしていければと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします!
ありがとうございます。おもろい社長特集という形で、いろんな形のおもろいエピソードを伺っていきたいなと思っているのですが、まずは会社経営をされる中で、小学生が見てもわかるような形で、事業内容をご説明いただいてもよろしいですか?
小学生の方でもわかるような事業内容というと、ちょっと専門用語をなるべく使わないようにしたいんですけど、皆さんが日々生活している中でいろんなものを買ったりとか、移動したりとか、どっかで働いたりとか、学校行ったりとかいうふうに、日々の人の生活が続いていく中で、最近だとどこにでも大体パソコンがあってシステムがある。例えば、ファミレスに行っても注文はタブレットであったりとか。例えば、ファミリーレストランだと自動ロボットが料理を運んでいるし、もちろん信号が青から赤に変わるのも全部あれはシステムなんですね。ITの技術ですから、そういうものを作ってる会社です。
でも本当に皆さんが普段生活してらっしゃることが当たり前になっているともサポートされてらっしゃることですね。大塚社長、いつ頃から今の、みんなを守っていく仕事を始められたんですか?
みんなを守っていくというのはちょっと大げさですけど(笑)
今の業界の職になったのは15年くらい前です。それまではちょっと別の業種で営業職やってましたけど、IT業界で営業とか管理職、経営者になったのは15年前くらいでした。
iPhoneが変えた、若者のコミュニケーション革命!
15年前と今と比べると、おもしろいくらいサービスが変わってると思うんですけど、どういうところが変わりましたか?
iPhoneですら今15ですから。iPhone 1が出るか出ないかの話なので、ギリギリガラケーでやってたかもしれないです。私がIT業界に入って、今ではもう皆さんご年配の方でもスマホを持って、スマホを使えるのが当たり前の時代が来てますけど、その時は30代前半くらいでしたけど、まだITの営業でもガラケー使って、でっかいノートパソコンを持ってやってた時代でした。今は本当にね、コンパクトのSurfaceとか出てるし、もうiPhoneである程度いろんなことができる時代なんで、やっぱそれぐらい違いはありますよね。
IT技術ってのがこの15年でみるみる変わりましたよね。一番変わったなと思うのは、先ほどのノートパソコンの技術だったりとかですか?
いやー、スマートフォンじゃないですか?!もうこれによって本当に若者の思考とかも全部変わったし、いろんな決済とかも全部変わりましたよね。基本的に飲食店でQRコードをかざして注文するのも、全部タブレットとかスマホが前提のものなんで、もうやっぱり電話というか、スマートフォンが劇的に変わりましたよね。
そうすると、先ほど若者が少し変わってきたなって話があったんですけど、この15年でこんな若者に思うことがあったなとか、若者にまつわるようなエピソードとかあったりしますか?
あのね、おもろいって話というか、最近の若者の人が聞いたらひょっとしたら耳が痛い話かもしれないですけど、スマホの発達によって、スマホを通してのコミュニケーションになっちゃうんですね。要はリアルのコミュニケーションじゃなくて、バーチャルというか、SNSの中であったりとか、ソーシャルネットワークのゲームの中の交流ですね。あとはYouTubeやSNSを見るとかっていう、スマホ依存症みたいなものが非常に増えてしまったね。リアルのコミュニケーション能力が低い人が非常に多いなっていうのは感じますね。だからこれはね、若者からすると面白い話ではないのかもしれないけど、これが現実ですね。今、私はこの業界でベテランの部フェーズに入っていて、最近の若いITエンジニアを目指したいって若者ともよく会話するんですけど、コミュニケーションに難があると感じます。その原因の一番の理由は、やはりリアルからバーチャルに行ってしまったと思うというところでしょうね。
進化でもあり、退化してるところもありますよね・・・。
はい、すべてのものにメリットとデメリットがあると思うんで。やっぱり便利になるってことは人間を退化させる部分でもあるので、昔だったら面倒くさいけどこういうふうにやってたが、やらないっていいってことは逆に言うと、あの、じゃあそのもしスマホがなくなったときに、その面倒くさいことがやれるのか、やれない人が多いけど、昔の人間というのはなくなっても、昔はもともとそれでやってたんで、やれるっていうのも多いですけど。だから今も本当に小学生、中学生でもね、スマホを持つような時代になっちゃうので、便利すぎることも、うん、弊害があるというか、良くないこともあるかなと思うんですね。
そういうことですね。なんか今だから言えるちょっとiPhoneを普及して、そういうバーチャルの世界が広がってきて、これめっちゃなんか失敗したし面白いなって話、なんか今だから言えることって何かありますか?
正直私はそんなスマホは好きじゃないんです。だから、SNSも見ますけど、積極的に行ったりもしないんです。依存はしてない。むしろ土日はアウトドアとかをしてスマホとは距離を置きたい。その分、平日はIT企業で働いている中で、どうしても電話やメールとかいろいろ編集とかで、どうしてもスマホに触れている時間が多いので。だから仕事をスマホに対するイメージと言えば、正直、若者たちは良いイメージしかないけど、私にとっては仕事ってイメージしかないです。すいません、そんなところしかないですね。
“デジタル漬け”の生活を断つ!大塚社長の週末ルーティン
大塚社長の土日のたのしみって何ですか?
ジムですね。ジムに行っている間は、スマホとの距離を置いています。、あとサウナ行くのが好きなんで。サウナだと壊れちゃうからね(笑)
だから本当に土日に関してはスマホから離れていることをしています。そういうことが好きなんですけどね!
デジタルデトックスですね!
そうですね!ほんとよくないんですよ。ずっとスマホばかり触っていると首の角度、頸椎の角度が良くないとかいう専門家の人の話もあったりしますしね。あと、依存症になっちゃうかも。ギャンブルに近い…。だからもう基本的にスマホって、連絡を取る手段と情報収集する手段、簡単に言うとこの二軸なんで、それを仕事としてやってるだけの話ですね。それ以外でスマホ自体で楽しむのはないですね。最近は乗っ取られてるぐらい、SNSに支配されている感じっていうのはちょっと怖いですよね。それはスマホの本来の使い方ではないんじゃないかなと思いますよね。
おっしゃる通りですよね。大塚社長の面白い人生の歩み方っていうのは、仕事をちゃんとしてしっかりと自分の好きなことをすればいいということですね!今後おもろい人生になるために、ご自身のビジョンでどんなことを描いていらっしゃるんですか?
そうですね、スマホの軸で話すと、朝とか夜とか関係ないんですよね。朝だろうが夜だろうが、月曜日だろうが日曜日だろうが、ずーっと世界の情報が見れるので、それで満足しちゃう。そうなってしまうと、欲求がなくなると思う。そんなに給料もいらないし、親元で、バイトかニートでもよくて、ご飯も全然グルメじゃなくてもいいと。それで成り立ってしまうと、本当に欲求がない人間がいっぱいできてしまって、特にZ世代の話になると思う。そうなると欲求がない人間がいっぱい出てくると、ちょっとこれ難しい話だけど、本当にその国内総生産、GDPがよく国の成長の度合いって言われるけど、それがどんどん下がって、結局20代30代の一番国としては、頑張って働いて成長してほしいって世代が、そんなに欲がなく、僕はもうスマホの情報だけで十分満足っていう人ばかりになると、国としてもまずいことになる。これは別に日本だけの話じゃないと思うんですけど。
だから、私の話に戻るともうちょっとバーチャルじゃなくてリアルを大事にして、逆にこう仕事とプライベートでもメリハリつけて、なるべくそのプライベートのところではスマホ見ないような友達と遊ぶ以外でも自然と触れ合うとかでもいいと思う。インドアでも別にスマホ以外でも何かものを作るとか、あると思うんですよね。何か趣味を見つけるというところに。なんかそういうところを探してなんてね。
私も実はアップルウォッチをやめたやめました!どうしても見てしまうので・・・。
れに自分で気づくといいですけどね…。麻薬性があるので、1日の中で使う時間を決めるとかが大事ですよね。昔それが全くなかった時代の人もね、いるわけですから、やっぱりもうちょっと自分を客観的に見ることが大事ですね。
そうですよね。
そこに、うまくスマホを使って欲求を満たす人もいるんですよ。要はアイドルになりたい、自己プロデュースしてYouTubeに載せて、ブレイクする。そういう感じだったらいいんですけど。ちょっと話がそれちゃうかもしれないけど、オリンピック選手、日本の選手が優勝しました。最近のエピソードで泣いて喜んでました。それをSNSで「2位の選手に失礼だ。あんなに喜んでと。勝負の世界だからそこは相手がしんどいのに、2位の選手があんなに喜んでたんだ、だけど、やっとるのに失礼じゃないか」っていうのを書く人もいるんですけど、私は全く意味がわからなくて。死に物狂いでリアルと向き合って、いろんなものを犠牲にしてこの瞬間にかけてトレーニングして、食事制限もして、遊びも断って自分の夢を掴んだ金メダル。それで喜んで何が悪いの?そういうことしてない人がそういうことを言うわけです。そういう人が増えちゃうんですよね。そういう人ばっかりじゃないってわかってるんですけども、そういう人は本当にやめてほしい。もうSNSの使い方を履き違えている。そういう人を危惧してる。ちょっと怖いなと。日本はこの先怖いなって。発言の自由というかね、それはあるんですけど。すぐSNSで炎上したりするっていいんですけど。匿名でやるじゃないですか。正々堂々とやれよって話だよ。それを言いたいんだ。だから情報の収集として私はSNS見るんですけど、面白いなと一言も思ったことない。情報としては見ますけど。なんかそういう匿名の人の何が他人を傷つけるような誹謗中傷するような…。もうそういうふうにはなりたくもないし、そういう若者が増えてほしくはないなと思いますね。
本当ですよね。では今からの新しい仲間はいい意味で欲張りな方の方がいいって感じですね。
そうですね、うちの会社に来る人が本当にこうユニークというか、特徴があって、自分がこういう人間だって言えるというか。良いも悪いもちゃんと主張ができる人に来てほしいんですよね。あの、面白い方がいいと思いますね。
なるほど!今いらっしゃる社員さんでおもろいなーっていう、エピソードか何かあったりするんですか?
そうですね、最近中途で採用した子で、理系の有名大学でした。とてもいい大学で、それを中退して、なんで中退したの?って聞いたら、大学の時に付き合ってた彼女が妊娠して、予定じゃなかったけど、産む選択肢をしたので、彼女のお父さんお母さんと一緒に挨拶言って、「責任取って大学辞めます、働きます」って言ったんです。普通の会社だったらマイナスに見えるかもしれないけど、私にとってそれはプラスでした。男気があると感じました!そしてちゃんと結果を残してくれています。結局大事なのは、その大学を卒業することとか、偏差値とかIQではなくて、いかに生きていく中でその予想外のこととか苦境を自分が切り抜けるか切り返すかっていうことをその彼はできる。しっかりと信念を持って逃げずにできてた。責任も全部とって、全部自分で面倒見て結果を出してきた。彼が面接の時に、こういうことが出来ます、やり遂げますっていう言葉は、説得力があると感じました。だから面白いやつだなぁ、ってね!
そういった意味では、過去に自分がコンプレックスだと思ったことも、大塚社長の元に行ったら、違う角度で見ていただけるということですね?
そうです!面白くっていいじゃない!ってうちはそういう見方をします!
人生をもっと充実させたい!今では刺激が足りないという方がもっと欲張りになってもいい会社っていうことですね!
あんまり言い訳はしてほしくないんですけどね!もっと環境が変われば、もっと自分がこうなりたいってものになれるのに…。だけど今の環境だとなかなかくすぶってるよ、みたいな人はぜひ応募をしていただいて、面接させていただきたいなと思いますね!その方の思いをね、面接時に聞かせていただきたいなと思いますね!
めちゃくちゃ共感できます!
若者に捧ぐ!おもろい人生を選ぶための”究極の選択”
最後に、20代30代の方に向けて、大塚社長が今まで生きてきたご経験の中で、おもろい人生歩むためのメッセージをお願いします!
なかなか難しいな(笑)ちょっともう古臭い言い方すると、人生は選択の連続ですね。朝昼晩、1週間単位でも1ヶ月単位でも、クオーター単位でも1年単位でも。。今年はどうする!来年はどうする!明日はどうする!・・・。選択の連続の中ですよね。二択か三択のものが、30分単位で、行われると思うんですけど、面白い人生を送るんだったら、その選択肢の中で一番きついなと思う方を選択してほしいです!楽な方じゃなくてきつい方…。これは難しいです。みんなきついことや難しいことはやりたくないんですよ(笑)楽な方がいいに決まってる。楽にして稼げたらいいんですけど。実際はそんな風には絶対行かないんです。自分が責任ある立場になったときに、人との差がどこでできてくるかというと、若い時から苦労しているかしていないかだと思うんです。やっぱり苦労している人っていうのは相手の痛みもわかるし、自分がやってきた自負もある。基本的に前向きでポジティブな人が多いように感じます。ですから、ぜひ、難しい方を選択してみてください!
ありがとうございます。おもろい人生を選ぶためには熱血かつ全力でやって、きつい選択を選ぶということですね!
きついとか難しい選択を自ら選んでいくと、おのずとおもろい人生になりますからね!
そうですよね!大塚社長の中で一番きつい選択をしたなっていうご経験ってどんなことがありますか?
うーん。運が悪いなっていうのはありましたけど、敢えて自ら選んでやってるんで、特に無いですね!難しいことをやり続けてきら、それが当たり前になるんですよね。だからそのきつさにあんまり差は感じないですね。
さすがです!本日はお時間いただき、ありがとうございました!
ありがとうございました!
編集後記
IT業界の変革を担い、日常生活を支えるシステムを開発し続ける大塚社長。
彼の話からは、スマートフォンやIT技術がどれほど生活に浸透しているかが実感できました。
これからもデジタル時代において、ビジネスを進化させ、個人の生き方にも影響を与える技術が続々と登場することでしょう!
「デジタルとリアルのバランスを取りながら、面白い人生を追求したい」、あるいは「IT技術を活用して自分らしい道を切り開きたい」と考えている方は、大塚社長の言葉を参考に、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?